Vol. 15

共働きの多忙な日々を潤す
開放感満点の田園住宅

東川町Fさん宅  家族構成/夫婦30代

オール電化のセントラル暖房を採用。補助暖房として手入れや燃料の管理がしやすいペレットストーブをリビングに

 大雪山系の豊かな自然を背景に、子育て環境も充実する東川町。Fさんご夫妻は何度も東川に足を運ぶうち「ここが永住の地」と決め、町の分譲地を購入しました。そして「澤田さんの豊富な知識と温かな人柄、センスの良さにひかれたんです」と、ご夫妻はアクト建築工房に新築を依頼しました。
 河川敷の遊歩道に隣接する150坪の敷地に建てられた住まいは、白とブルーグレーを基調にした木造2階建て。大きな吹き抜けを設けたオープンなLDKが印象的です。「身長190センチ超の夫は、のびのびと暮らせる広い空間を希望していました」と奥さん。その吹き抜けを見下ろすように、間仕切りのないロフト風のフリースペースを設置。吹き抜けを挟んだ奥に、主寝室が設けられています。「最初は老後を考えると、2階の寝室は不安でした。でも、共働きで忙しい私たちの現在の暮らしには、パブリックゾーンを使いやすく充実させたほうがベターだと、澤田さんが提案してくれました。家づくりでどこを大事にするかをいろんな形で教えてもらい、住まいに対する価値観も変わりました」。
 大柄なFさんも、開放感満点の新居に大満足。「個性的な色使いの壁やタイルなど、インテリアを夫婦で一緒に考える楽しみもくれました」と話します。これから、暮らしを共にする愛犬を迎え、春には庭づくりも始めるそう。「家にいる限られた時間がより密度の濃いものになりそうです。この家で、存分に今を楽しみたいと思います」。

2階のフリースペースは、間仕切り壁を新たに設けると子ども室になるよう設計されている

吹き抜けが心地よいダイニングには、多目的に利用できるウォールナット材の特注テーブルを設置

リビング・ダイニングを見渡せる造作アイランドキッチン。ご夫妻が一緒にキッチンに立てるよう通路は広く、アイランドも高めに設計

スケルトンの軽快なリビング階段の下は、テラコッタタイルを張り、愛犬のゲージが収められるようにしてある

クローゼットや間接照明を備えた主寝室。「生活動線と離れているので、落ち着いて休めます」と奥さん

モザイクタイル張りの手洗いを設けたトイレも、Fさん宅のテーマカラーで整えている。造作の端正さも、アクト建築工房ならでは

テラコッタタイルを採用した玄関には、愛犬との暮らしに備えて、足洗い場も設置。造作収納やシャワー金具のデザインにもこだわった

白とブルーグレーで統一した三角屋根の外観。カーポートを設置し、除雪の手間を省いた

■建築データ

構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/175.13㎡(約52坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/モルタル塗壁 一部道南スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ 一部樹脂サッシ
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/水性ペイント
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/グラスウール(サン)16㎏100㎜+グラスウールボード32㎏70㎜、天井/ブローイング400㎜
<暖房方式>セントラルヒーティング+ペレットストーブ

■工事期間

平成28年3月〜8月(約5ヵ月)

Replan北海道vol.116掲載

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