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素材

自然素材でつくる
人に優しい空間

いつまでも心地よく住まうためには、素材選びが大切。私たちは、経年変化とメンテナンス性に優れた本物の自然素材にこだわってきました。床や造作には、北海道産のナラやタモの無垢材を採用。また、ウォールナットやチェリーなどの希少な材も良いものを見つけたときはストックしています。こうした材は、本来の木肌の色を生かすため着色はせず、材の呼吸を妨げない自然塗料で仕上げています。

新築の動機の多くは子育てや出産です。無垢床はお子さんが傷をつけるのではと心配される方も多いのですが、無垢材のシミや汚れはセルフメンテナンスが可能。合板のフロア材に比べ、ローコストで維持することができ、生活の痕跡も経年変化とともに味わいになります。自然素材を多用した空間はいつまでも気持ちがよく、経年変化がプライスレスな付加価値を生み出します。

自然素材でつくる人に優しい空間
自然素材でつくる人に優しい空間
自然素材でつくる人に優しい空間
精度の高い造作で空間に統一感を演出
精度の高い造作で空間に統一感を演出
精度の高い造作で空間に統一感を演出

精度の高い造作で
空間に統一感を演出

キッチンや洗面台、収納には、デザインが美しく、空間にぴったりと納まるものを採用したいと考えています。既存のメーカー品では、サイズやコストが折り合わないことが多いため、アクト建築工房では自社設計による造作を基本としています。

ストックしている無垢材をはじめ、普通に扱えて空間のアクセントになり、使うほどに趣を増すタイルや石材、真鍮を使用。これまで蓄えた経験、大工さんや建具職人さんの技術を生かした完全オリジナルの造作は、生活スタイルの変化にもしなやかに寄り添います。空間に違和感なく納まる造作を適材適所に配置して、統一感のある空間を実現しています。

設計のヒントになるのは、足を踏み入れた瞬間に心地よく感じられるホテルの客室。調度品の寸法や配置を記録し、その後のプランづくりや、造作デザインの参考にしています。こんな旅先のささやかな積み重ねも、気持ちのよい住まいづくりにつながるのです。また、機能と見せ場をしっかりつくり分けられるのも造作の良さ。費用対効果を考えた造作プランはコストの調整にもつながり、予算を最大限に生かすことができます。

陰影の移ろいを描く
塗り壁を基本に

生活の場である住まいには、自然な空気感が求められます。その要になるのが壁の仕上げ。珪藻土や漆喰の壁は、質感にはとても優れていますが、コストが割高になるという難点があります。そこで私たちは限りある予算の中でできることを探し、ビニールクロスと同コストで採用できる水性塗料に注目しました。

空間の色使いが巧みな北欧やヨーロッパの住まいをお手本にしたグレーに近いブルー、くすみ感のある白などを選んで塗装。目に優しいやわらかな色で仕上げた壁に描き出される繊細な光の変化や陰影のグラデーションは、水性塗料ならではでしょう。見る角度によって印象が変わりますが、その違いはひょっとするとすぐには分からないかもしれません。しかし、さまざまな生活体験を重ねていくうちに見えてくる景色もあります。そのときに改めて「いい家」だと感じていただきたい。そのためにも、仕上げや素材を真剣に吟味して、10年、20年後も住まい手が心地よく暮らせる住まいづくりを心がけています。

陰影の移ろいを描く塗り壁を基本に
陰影の移ろいを描く塗り壁を基本に
陰影の移ろいを描く塗り壁を基本に