Vol. 1

家族の気配が伝わる間取りが魅力
庭との一体感を楽しむ、清々しいコートハウス

旭川市Hさん宅  家族構成/夫婦40代・30代、子ども1人

2台分のカーポートは住宅の外観に合わせたデザイン。道路側からの視線を遮りつつ、開放感は損なわない

 大きな開口部から庭が見渡せ、一日中光が射し込む明るいLDK。外とのつながりを深めつつも、カーポートの配置などで外部からの視線はさりげなく遮っている、何とも落ち着ける空間です。
 Hさんのお宅はご夫妻とお子さんの3人家族。「小学校に入る前に新築を」と考え、土地探しから始めました。見つけたのは85坪というゆったりした角地。建築条件付きだったため一度はあきらめましたが、運良く建築条件がはずれ購入することができたそうです。
 外観は塗り壁と木張りを使用したシックな佇まい。アプローチを抜け玄関を入ると、その内部の明るさに驚きます。1、2階ともにオープンで間仕切りも少なく、とても開放的。直線的につながるLDKを中心に水まわりや書斎が囲み、南面の庭はどこからでも眺めることができます。白を基調としたこだわりの浴室は清潔感あふれ、小さな坪庭を楽しみながらLDKの様子もうかがえるのが魅力。
 リビング横の階段を上がると吹き抜けの両サイドに各個室が配置されています。子ども部屋は将来の家族の変化に対応して使えるよう、仕切らず大きな1室に。
 「どこにいても家族の気配が伝わってくる住まいは、小さな子どもがいても安心。最初は数パターンの案を出してもらい、そこから今のプランに固めていきました。すべてを自由に決められる分、選択肢が多くて迷うことも多かったのですが、的確なアドバイスもあり、家づくりを楽しむことができました」
 内外のつながりを強め、庭を見事に室内に取り込んだHさん宅。ここちよいLDKから日々移り変わる四季を楽しめる、特別な空間が完成しました。

一直線につながるLDKは視線が抜け広々。吹き抜けや左右にある庭から光が入り、いつも明るく開放的

南側の庭に面して大きな開口部を設置。庭木や花、家庭菜園など、季節ごとに表情を変える景色を室内に取り込める

キッチンからリビング・ダイニング方向を見る。家事をしながら2階の子ども部屋や玄関の様子まで見通すことができる、家の中心。右手には個室にもなる書斎を準備

2階にある子ども部屋と主寝室をつなぐのは、吹き抜け横のブリッジ。限りなくオープンな空間は家族の変化にも容易に対応可能

こだわりの水まわり。洗面台の壁にはかわいらしいモザイクタイルを採用し、明るく清潔感溢れる場に。奥の浴室も坪庭を眺めながら入浴できる贅沢な空間に仕上げた

■建築データ

構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/166.47㎡(約50坪・カーポート含まず)
<主な外部仕上げ> 屋根/長尺カラートタン、外壁/モルタル 一部米スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ(Low-E・トリプルガラス)一部樹脂サッシ(Low-E・アルゴンガス入)
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/紙壁紙
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/グラスウールサン16kg100㎜+グラスウールボード32kg45㎜、天井/ブローイング300㎜
<暖房方式> オール電化(電気ボイラー+オイルヒーター方式)

■工事期間

平成22年3月〜8月(約5ヵ月)

Replan北海道vol.94掲載

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