
存在感のあるシベリアカラマツ無垢材のダイニングテーブルは、縁あって譲り受けたもの。壁際には、ウォールナット材とリノリウムを用いた収納カウンターを造作
歳月と暮らしに磨かれ味わいと愛着を増す“本物”のマイホーム
旭川市・Sさん宅 家族構成/夫婦30代、子ども2人
大きな窓を設えたL字型壁付けキッチンは造作仕様。アイランドカウンターも備え、作業もしやすく収納も十分。奥さんの希望で掃除がしやすいIHクッキングヒーターを採用した
ウッドデッキをリビング・ダイニング横に設えたことで、住まいの内と外がゆるやかにつながり、広がり感を演出
「現場で澤田さんの一貫した建築哲学に触れ続け、いつかは自分の住まいづくりも委ねられたらと思っていました」。そう語るSさんが心に描いていたのは、北欧テイストの開放的な住まい。奥さんは収納計画が充実し、家事のしやすいキッチンを希望していました。澤田さんは、ご夫妻の要望を加味しながら、高台ならではの眺望の良さを生かしたプランを提案。「僕らの想定や希望を軽々と超えた提案が散りばめられたプランに心が躍りました」。
ルイス・ポールセンの照明、ハンス・J・ウェグナーの椅子など、澤田さんのアドバイスを受けながら、好きな照明や家具をそろえ、素材感豊かな空間にしっくりなじむインテリアも実現
寝室と水まわりの上に位置する約16帖の2階は、多目的に使えるフリースペース。今後、子どもの成長に合わせて個室化も想定している。2階にもトイレとウォークインクローゼットを設置
リビング階段奥には、アクセントウォールを用いたシンプルな寝室をレイアウト。夫婦の暮らしは1階のみで完結できる
2024年の冬、待望の新居が完成しました。天井高4mのLDKには、眼下の街並みを一望できる大開口を設置。建物の内と外が一体となって開放感に満ちたくつろぎ空間は、身を置くだけで気持ちまでおおらかになるようです。「澤田さんの提案で壁付けにしたキッチンの前にも大きな窓を設えました。空や緑を眺めながら気持ちよく家事ができます」と、奥さんは笑顔で話します。
スロップシンクを備えたゆったりサイズのランドリールーム。Sさんの希望で洗面・脱衣室とは分離したつくりに
造作洗面台は、タオル類などをしまう収納も充実させた。床と洗面天板は天然石仕上げ
玄関の壁には、ポーチから回り込むように同素材の石材をランダムに凹凸をつけて張った。フランク・ロイド・ライトのフロアライトをつけると、光に浮かび上がる陰影が美しい
眺めの良いキッチンは、家族で作業をしても余裕のあるスペースを確保し、作業台を兼ねるアイランド型のカウンター収納を造作。床にはブラウン系の大理石、造作の面材にはタモ材が用いられています。キッチン以外にも、アクト建築工房ならではのナラ無垢フローリングや天然石、タイルなど、本物の素材がふんだんに採用されました。2025年11月に二人目の子どもが生まれたばかりの若い家族の住まいは、お子さんたちとともに美しく、味わい豊かに育ち、愛着を増していくことでしょう。
リビング・ダイニングに設えた連続する大開口は、豊かな景色と光、そして風を取り込む役割を果たす。ウチとソトの中間領域となるウッドデッキにも出入りできる
スギ板とガルバリウム鋼板を用いた外観は、グレーと白を基調に整えた。ガレージも併設
建築データ
構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/154.10㎡(約47坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/ガルバリウム鋼板 一部道南スギ板張、建具/玄関ドア:木製ドア、窓:樹脂サッシ(トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/水性ペイント
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/EPF100㎜(B3)、壁/高性能グラスウール16㎏100㎜+EPF50㎜(B3)、天井/ブローイング400㎜
<暖房方式> セントラルヒーティング
<冷房方式> エアコン
工事期間
令和5年12月〜令和6年11月(約12ヵ月)
Replan北海道vol.151掲載