旭川郊外の山並みを望むL字開口からたっぷりの陽射しが入り込むDKは「明るい家にしたい」というIさんの要望どおりの仕上がり
Vol.02
アウトドア家族の夢を叶えた 薪ストーブのある住まい
旭川市・Iさん宅 家族構成/夫婦30代、子ども2人
さん念願の薪ストーブは、リビングの一角に設置。ストーブまわりはメンテナンスしやすい土間仕上げにし、庭への出入り口も備えた。デンマークのクッキングストーブを採用し、冬は主暖房のほか、調理にも大活躍している
吹き抜けで2階と緩やかにつながるリビングは、家族お気に入りのくつろぎ空間になった
「広く、使い勝手良く」という奥さんの要望を反映したキッチンは造作仕様。背面収納の天板には、アクト建築工房の提案で大理石を採用。「限られた予算の中で、より良いものをという一貫した姿勢に感動しました」と奥さん
リビング手前には、帰宅した家族がすぐに手を洗えるよう造作手洗い場が設けられている
玄関の土間続きにはアウトドア用品もすっきりと収納できるシューズクロークを設置。床暖房を採用した土間は、雪で濡れた道具や衣類を乾かすのに重宝
家づくりを志してから、アパートの近くにアクト建築工房の現場があることに気づいたIさん。日々、形になっていく住まいを眺めて「仕事がとても丁寧」と感じたそう。「澤田さんと話をしてみたら、薪ストーブを採用した家を多く手掛けていることも知りました。限られた予算を生かす提案やアドバイスをたくさんしてくれて、家づくりをお任せしたいと思いました」。
白とブルーグレーで統一した外観と造作カーポート。冬の風向きを考え、もっとも雪の影響を受けにくい方角に建物をレイアウトした
カーポートの奥には、釣ってきた魚をさばいたり、汚れた道具類を洗える水場や、キャンプ用品の収納、積み込みに便利な外物置がある
2018年暮れに、待望の新居が完成。自然素材を多用し、自然光がたっぷり降り注ぐ住まいは、ご夫妻が思い描いたとおりのマイホームでした。「家中が暖かく、冬の風向きがよく考えられているので除雪の手間も最小限。さすが、地域の工務店と感動しました」。懸案だったアウトドア用品は、玄関土間続きに設けた収納と外物置にすべてすっきり収まりました。「これからは、家での時間も楽しみたいと思います。まずは庭の整備から。ますます休日が忙しくなりそうです」と楽しそうに話すIさんでした。
住まいの裏側には、傾斜地を生かした庭が設けられている。庭まわりの造作は、大工だった奥さんのお父さんが手掛けた
建築データ
構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/158.10㎡(約47坪)(カーポート含む)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/道南スギ板張、建具/玄関ドア:木製ドア、窓:樹脂サッシ(Low-E・ペアガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/水性ペイント
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/グラスウール(サン)16㎏100㎜+グラスウールボード32㎏45㎜、屋根/ブローイング300㎜
<暖房方式> セントラルヒーティング
工事期間
平成30年6月〜12月(約6ヵ月)
Replan北海道vol.125掲載