東川町の田園風景を望みながら平屋のように暮らせる機能的な北欧デザインの家

自然素材を多用した温もりのあるダイニング・キッチン。白のシステムキッチンをベースに、造作で木を取り入れ、アイランドカウンターの天板は黒の石材を使用することでぐっと印象を引き締めた

東川町の田園風景を望みながら平屋のように暮らせる機能的な北欧デザインの家

東川町・Uさん宅  家族構成/夫婦30代

結婚した頃から漠然とマイホームを構えたいと考えていたというUさんご夫妻。実家が農家だったため、田園風景は外せないという奥さんと、とにかく人とかぶらない家にしたいというUさんの家づくりは、東川町の角地を購入したところから始まりました。
階段からダイニング・キッチンを見下ろす。既製品と造作を巧みに組み合わせることで、費用を抑えつつ統一感のある空間を実現した。Uさん念願のartekのペンダントライトがダイニングをやわらかく灯す

階段からダイニング・キッチンを見下ろす。既製品と造作を巧みに組み合わせることで、費用を抑えつつ統一感のある空間を実現した。Uさん念願のartekのペンダントライトがダイニングをやわらかく灯す

知り合いに紹介された工務店にいくつか足を運んだものの、いまいちときめかない。そんなときに出会ったのがアクト建築工房でした。家族からのすすめもあり、同社について調べていたタイミングでリプランに載っているのを発見。「これだ」と思ったUさんはすぐさま連絡を取り、その日の夕方には澤田さんの元を訪れたといいます。

リビングから2階へと続く階段。経年変化を楽しめる自然素材を積極的に使うのもアクト建築工房らしさ

リビングから2階へと続く階段。経年変化を楽しめる自然素材を積極的に使うのもアクト建築工房らしさ

現在はフリースペースとなっている2階。子ども部屋になることを想定して、天井の色合いを少し明るくするといった計らいも

現在はフリースペースとなっている2階。子ども部屋になることを想定して、天井の色合いを少し明るくするといった計らいも

シンプルでありながら意外性のある家づくりと、柔軟にいろいろな提案をしてくれる澤田さんの人柄にも感銘を受け、ついに工務店が決定しました。「打ち合わせではイメージに近い注文が多かったと思いますが、それに対して澤田さんはアドバイスと提案が的確。こだわりたいけれど形がはっきり定まっていなかったので、本当に助かりました」と、奥さんも澤田さんに厚い信頼を寄せます。

天井が低い寝室はあえてトーンを落として落ち着いた雰囲気に。アクセントウォールのほか、リネン類もネイビーで統一した

天井が低い寝室はあえてトーンを落として落ち着いた雰囲気に。アクセントウォールのほか、リネン類もネイビーで統一した

窓からの眺望とオリジナリティーに加え重視したのは、マンションのように平屋的に暮らせる間取りでした。生活をワンフロアで完結させるため寝室は1階に設け、子どもができたときのために2階に2部屋に分けられる洋室を確保しました。リビングは屋根の勾配を生かし吹き抜けにすることで、開放感あふれる贅沢な空間に仕上がりました。

掃除がしやすいボウル一体型の洗面カウンターは奥さんの希望。はやり廃りがなく、飽きが来ないデザインを重視した

掃除がしやすいボウル一体型の洗面カウンターは奥さんの希望。はやり廃りがなく、飽きが来ないデザインを重視した

壁一面に設けられた造作の玄関収納は大容量。玄関以外も造りつけの収納で空間をスッキリさせた

壁一面に設けられた造作の玄関収納は大容量。玄関以外も造りつけの収納で空間をスッキリさせた

造作のアイランドカウンターを設けたキッチンからは東川町の田園風景と大雪山系を一望できます。Uさんは早起きして窓からの景色を見るのが何よりの楽しみだとか。東川町の家具工房でつくってもらったという大きなダイニングテーブルも使い勝手がいいそうです。

外壁には塗装を施した道産スギとガルバリウム鋼板を併用。シンプルでありながら、色や素材を変えるなど手の込んだつくりが印象的

外壁には塗装を施した道産スギとガルバリウム鋼板を併用。シンプルでありながら、色や素材を変えるなど手の込んだつくりが印象的

勾配屋根が交差するユニークな形がUさん宅の特徴。「提案時に模型をつくって見せてくれたのですが、想像もできないような形に驚きながらもワクワクしました」とUさん

勾配屋根が交差するユニークな形がUさん宅の特徴。「提案時に模型をつくって見せてくれたのですが、想像もできないような形に驚きながらもワクワクしました」とUさん

さまざまな制約がある東川町の住宅ですが、その基準をクリアしながらも唯一無二の存在感を放つUさん宅。見る角度によって表情が異なるユニークな屋根の形にお二人は大満足のご様子。「新居完成後に、記念に自宅でウェディングフォトも撮ったんですよ」と、嬉しそうに話すUさんご夫妻でした。