Vol. 14

ガーデニングを楽しみながら
安心して暮らせる2世帯の家

旭川市Sさん宅  家族構成/夫婦50代、母70代

四季折々の庭の景色を眺められる大きな窓があるリビング。壁のカップボードも、ご主人が直接デザイン・製作したもの

 高齢になった親との同居を考え、広い住まいを建てようと考えたSさんご夫妻。病院や役所へのアクセスが便利でご主人の仕事場へも行きやすいエリア、そして、ガーデニングが可能な100坪以上の敷地を条件に、2年ほど前から土地探しを始めました。「なかなか思いどおりの土地が見つかりませんでしたが、母の住み慣れたエリアが良いかもと、実家の近くを探したのが正解でした。10年ほど前から楽しんでいる、ガーデニングができる広さの土地を手に入れられました」と奥さん。
 新築の依頼先は、以前の家も建ててもらっているアクト建築工房にしました。ご夫妻の趣味や生活スタイルを理解してくれていて、さまざまな要望も言いやすかったと言います。親と同居しながらもほど良い距離感のあるそれぞれの生活空間、お互いに気兼ねなく趣味を楽しみながら、ともに暮らせる家にしたいという要望を伝えました。
 シンプルでゆったりとしたリビングの大きな窓からは、四季折々の庭の景色を眺められます。また、ガーデニングに熱心な奥さんに澤田社長からの提案で、植木鉢を置ける広く長いエントランスを設けました。訪れる人の目を楽しませ、雨の日にも鉢の植え替えができる、今では奥さんのお気に入りの空間です。「ときには母も一緒にガーデニングを楽しんでいます」と奥さんは笑顔で話します。丹精した庭を眺めながらゆっくりと暮らせる終の住処が完成しました。

ウォールナットの家具で統一された落ち着いた雰囲気のリビング

リビング・ダイニングには吹き抜けの窓から陽射しがたっぷり入り、明るくて暖かい

グリーンのキッチンは奥さんの要望。使い勝手を考えて棚の配置や大きさを家具職人のご主人にリクエストしてつくったオリジナル

2階の広いホールをご主人の仕事スペースとして活用している

吹き抜けに面した2階の廊下は間仕切りを本の収納スペースに活用

玄関ホールからご夫妻の空間へとつながる廊下

たっぷりの収納を確保した広い玄関ホール。右側がお母さんの居住空間

和の趣を感じるシックな印象のお住まい

アプローチからエントランスを通って玄関まで、季節の花々が迎えてくれる

■建築データ

構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/194.99㎡(約59坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル葺、外壁/モルタル塗壁 一部道南スギ板・ガルバリウム鋼板、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ(Low-E・トリプルガラス)・樹脂サッシ(Low-E)
<主な内部仕上げ> 床/チークフローリング・サクラフローリング、壁・天井/珪藻土塗壁
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/グラスウール(サン)16㎏100㎜+グラスウールボード32kg45㎜、天井/ブローイング300㎜
<暖房方式> 灯油ボイラー式セントラルヒーティング

■工事期間

平成27年5月〜11月(約7ヵ月)

Replan北海道vol.115掲載

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