Vol. 17

グレードを感じさせる
夫婦ふたりの上質な暮らし

旭川市Aさん宅  家族構成/夫婦50代

ベーシックスタイルの中に、紫と青のダイニングチェアとデザイン照明が効いている

 最初の家は環境のいい郊外に新築し、家族が増え手狭になり、2軒目は中古住宅を購入してリフォームしたAさんご夫妻。その後、子どもたちも独立し夫婦ふたりの生活となった二人には、子育てに合わせた家は無駄に広く、また古くなり寒さも気になっていました。
 「夫婦二人がくつろげて、時々遊びに来る子どもたちが泊まれるぐらいの広さで十分。年齢と共に病院や買い物に行きやすい利便性も重要だと考え、土地を探しました」というご主人。アクト建築工房の澤田さんとは、実は1軒目の新築時に現場を担当したという縁。長年のお付き合いで信頼関係が築かれていたので、お願いすることになりました。
 内部の仕上げなどは、ほとんど気心の知れた澤田さんにお任せしたというAさん。シンプルでベーシックなスタイルをベースに、石張りの壁やナラの無垢フローリング、天然大理石など、要所要所に年齢に即した品格とグレードが伺える上質な空間ができ上がりました。
 二人暮らしだからこそ会話のある空間が必要と考え、ダイニング・キッチンを生活のメイン空間に設定。造作した長さ2.5mの大きなダイニングテーブルは、食事の場であり、くつろぎの場でもある家の中心となりました。
 「以前は冬になるとストーブの前で床に寝転がってダラダラしていましたが、今は家全体が暖かく、ダイニングが広く居心地よいので、ほとんどここで過ごしています。健康的になりましたね」と生活スタイルの変化を実感。今の暮らし方にちょうどいい新居での快適な生活に満足そうなAさんご夫妻です。

吹き抜けが開放的なダイニング・キッチンはご夫妻が最も長く過ごす場所だけに心地よく

2階のフリースペースからの見下ろし。吹き抜けの窓からの光で明るく開放的

リビングからダイニング・キッチンを見る。ブルーのソファがアクセントに

ゆとりある空間を確保したトイレにはタイルと大理石カウンターも

奥行きのある玄関は片側を大型の収納に。上がり框には大理石を使用

正面に車2台分のガレージを組み込み、ワイドな外壁には高級感あふれる石の質感

エントランスはスタイリッシュなコンクリート打放しの仕切りで目隠し

■建築データ

構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/185.60㎡(約56坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/長尺カラー鋼板、外壁/モルタル塗装 一部石張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ 一部木製サッシ(Low-E ペアガラス・トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/水性ペイント
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/グラスウール(サン)16㎏100㎜+グラスウールボード32㎏45㎜、天井/ブローイング300㎜
<暖房方式> パネルヒーター

■工事期間

平成28年7月〜平成29年3月(約9ヵ月)

Replan北海道vol.118掲載

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