人と愛犬の暮らしに寄り添った
2度目の家づくり
旭川市・Sさん宅 家族構成/夫婦40代
Sさんご夫妻がアクト建築工房と一緒に家づくりをするのは今回で2度目。奥さんは、両親が2度家を建てていて、ご自身も将来的に終の住処としてもう1軒建てることを想定していたといいます。「子犬だったギンも、今やすっかり老犬です。階段移動もきつくなり、腰を痛めてしまったことをきっかけに新築を決意しました」。
依頼先はもちろんアクト建築工房です。「澤田さんは型にはまらず、センスが良くて、自由でおおらか。私たちと一緒に心底楽しそうに家づくりをしてくれるんです。120パーセントの信頼で、2軒目の新築を依頼しました」と奥さん。木材のバイヤーをしているSさんは自ら無垢材を調達できることもあり、「木をふんだんに使った愛犬と暮らすコンパクトな平屋の家」という大まかな希望を伝え、澤田さんとの阿吽の呼吸の中でSさんご夫妻の2度目の家づくりが始まりました。
床のウォールナット、Sさん支給のオークやチェリーの端材を活用したリビング壁やキッチンスペースなど、LDKは素材の質感が楽しめる木の空間に。玄関ホールに設けた犬専用の洗い場や、庭に続くスロープなど、ギンくんが快適に暮らせる工夫もしっかりとされています。「新しいものが必ずしも価値あるものとは限らない」という澤田さんの助言から、オールステンレスのキッチン、無垢材の造作建具やダイニングテーブルなど、以前の住まいから引き継いだものも多く、新旧が同居する心地の良い終の住処が完成しました。
「1軒目に建てた家は現在売りに出しています。あの頃の私たちのように、若い家族が暮らしてくれると嬉しいですよね」と奥さんは話してくれました。
■建築データ
構造規模/木造(新在来工法)・平屋建て
延床面積/125.73㎡(約38坪)(カーポート含む)
<主な外部仕上げ> 屋根/長尺カラートタン、外壁/ガルバリウム鋼板、建具/玄関ドア:木製ドア、窓:樹脂サッシ
<主な内部仕上げ> 床/ウォールナットフローリング、壁・天井/水性ペイント
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏100㎜+グラスウールボード32㎏25㎜、屋根/ブローイングウール300㎜
<暖房方式> セントラルヒーティング
■工事期間
平成31年3月〜令和元年8月(約5ヵ月)
Replan北海道vol.128掲載