Vol. 34

ヒュッゲな暮らしを目指した
北欧の灯りと家具の家

旭川市Hさん宅  家族構成/夫婦40代、子ども3人

床や階段のナラ、造作のタモ、チェリーなど、自然の木肌を生かしたLDK。ダイニングの椅子は家が完成する2年前にHさんが初めて買ったものだそう

 家具は吟味して買い、次の世代に引き継ぎながら大事に使っていくという、椅子研究家・織田憲嗣氏の考え方から、北欧の家具やインテリアに興味を持ったHさんご夫妻。3人のお子さんの進学を考慮し、旭川で北欧家具が似合う住まいを新築しようと決めました。「中富良野でアクト建築工房が建てていた家を見て、探していた依頼先はここだったんだと思いました。澤田さんは北欧デザインにも詳しくて、最高のパートナーに出会った気がしました」。
 公園に隣接する土地を入手し、プラン作成がスタート。同時にご夫妻は、オークションサイトなどを活用して、気に入っていたカール・ハンセン&サンの家具やルイスポールセンの照明を集め始めたそうです。「共働きなので、家事効率の良い動線と間取りも希望しました。また、転勤先でカビや寒さにも悩まされていたので、健康的で快適な室内環境も実現したいと思いました」と、奥さんはプラン時を振り返って語ります。
 素材を一つひとつ吟味しながら、ゆっくりとつくり上げた新居が秋に完成。5.4mの吹き抜けと公園を望む大開口、ナラの無垢床が心地よいLDKには、ご夫妻が集めた家具と照明がしっくりとなじんでいます。「木の香りが漂う室内は、どこも暖かく快適。ナラやチェリー、タモの質感を生かした住まいをメンテナンスしながら、経年変化を楽しみたいと思います。家を建てて、織田先生がおっしゃっていた『生活を整える』ことの意味が分かりました」と、Hさんは感慨深げに話してくれました。

ルイスポールセンの照明、カール・ハンセン&サンの家具が美しい調和を見せるリビング・ダイニング。無垢の真鍮と木材、乳白色のガラスを基調に内装を整えた

タモ材で仕立てた造作キッチンは収納もたっぷり。家族で料理を楽しむことを想定し、通路幅を広く取り、多目的に利用できるアイランド型の作業台を設けた

リビングに隣接して設けた和室も、琉球畳やアクセントウォールを採用し、北欧テイストのリビングに違和感なくなじませた

キッチンに隣接して設けたユーティリティ。洗濯物を洗う・干す・アイロンかけがこのスペースで完結できる。カウンターの壁にはプリント類の掲示に便利なマグネットボードを採用

玄関ホール直結の洗面コーナーは、タモ材と大理石を採用した造作仕様。ワイドスパンの洗面台は、化粧台も兼ねる

淡いグレーと白を基調にしたトイレには、サブウェイタイルをあしらった。照明は、ルイスポールセンのVLリングクラウン

寝室には、ベージュのアクセントウォールを採用し、Hさんがオークションサイトで見つけ、澤田さんが補修した照明(AJウォール)を取り付けた

大型のウォークインクローゼットを設えて、すっきりとした寝室を実現

オープンな子ども部屋には、トイレとクローゼットも完備。子どもの成長に合わせ、間仕切りや家具などを整える予定

吹き抜けでつながる2階の子ども部屋。床は、構造用合板を丁寧に磨き、淡い白のオイル仕上げを施した。窓枠もデンマークの家をお手本に白くペイントした

吹き抜け越しに階下のリビング・ダイニングを見る。壁には、チェリーの突板を用いた間接照明を設置。「淡いグレーの壁に灯りが反射して、夜もまたうっとりする美しさです」とHさん

天井高を抑えた玄関ホールは間仕切りの扉を設けず、そのまま吹き抜けのあるLDKにつながる

石材を採用した玄関土間には、容量たっぷりのシューズクロークを設けた

外部の視線を遮るため、公道側の開口は最小限に抑えた。グレーと白のコントラストが効いた直線的なフォルムの外観はモダンな印象

■建築データ

構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/165.90㎡(約50坪)(外物置を含む)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル 一部スギ板張、外壁/ガルバリウム鋼板 一部スギ板張、建具/玄関ドア:木製ドア、窓:木製サッシ・樹脂サッシ(Low-E・トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/水性ペイント
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏100㎜+押出法ポリスチレンフォーム(B3)75㎜、天井/ブローイング500㎜
<暖房方式> セントラルヒーティング

■工事期間

令和3年4月~10月(約7ヵ月)

Replan北海道vol.135掲載

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