ヒュッゲな暮らしを目指した
北欧の灯りと家具の家
旭川市・Hさん宅 家族構成/夫婦40代、子ども3人
家具は吟味して買い、次の世代に引き継ぎながら大事に使っていくという、椅子研究家・織田憲嗣氏の考え方から、北欧の家具やインテリアに興味を持ったHさんご夫妻。3人のお子さんの進学を考慮し、旭川で北欧家具が似合う住まいを新築しようと決めました。「中富良野でアクト建築工房が建てていた家を見て、探していた依頼先はここだったんだと思いました。澤田さんは北欧デザインにも詳しくて、最高のパートナーに出会った気がしました」。
公園に隣接する土地を入手し、プラン作成がスタート。同時にご夫妻は、オークションサイトなどを活用して、気に入っていたカール・ハンセン&サンの家具やルイスポールセンの照明を集め始めたそうです。「共働きなので、家事効率の良い動線と間取りも希望しました。また、転勤先でカビや寒さにも悩まされていたので、健康的で快適な室内環境も実現したいと思いました」と、奥さんはプラン時を振り返って語ります。
素材を一つひとつ吟味しながら、ゆっくりとつくり上げた新居が秋に完成。5.4mの吹き抜けと公園を望む大開口、ナラの無垢床が心地よいLDKには、ご夫妻が集めた家具と照明がしっくりとなじんでいます。「木の香りが漂う室内は、どこも暖かく快適。ナラやチェリー、タモの質感を生かした住まいをメンテナンスしながら、経年変化を楽しみたいと思います。家を建てて、織田先生がおっしゃっていた『生活を整える』ことの意味が分かりました」と、Hさんは感慨深げに話してくれました。
■建築データ
構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/165.90㎡(約50坪)(外物置を含む)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル 一部スギ板張、外壁/ガルバリウム鋼板 一部スギ板張、建具/玄関ドア:木製ドア、窓:木製サッシ・樹脂サッシ(Low-E・トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/水性ペイント
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏100㎜+押出法ポリスチレンフォーム(B3)75㎜、天井/ブローイング500㎜
<暖房方式> セントラルヒーティング
■工事期間
令和3年4月~10月(約7ヵ月)
Replan北海道vol.135掲載