フィンランドを意識した素材や色づかい。
自由設計の北欧テイストの住まい
旭川市・Nさん宅 家族構成/夫婦20代、子ども2人
転職を機に千歳から奥さんの生まれ育った旭川に引っ越したNさんご一家。次女を授かったことで、家づくりに向けて本格的に動き始めました。
大のムーミン好きだという奥さん。新居は木を使った北欧テイストの住まいにしたいという、明確な理想を抱いていました。住宅展示場を中心に何社か見て回ったものの、「既製品が多く、設計の自由度も低かった」と決めかねていたところに出会ったのがアクト建築工房です。
「澤田さんは母の知人。まずは話を聞いてみようという軽い気持ちからでした」と奥さん。しかしいざふたを開けてみると無垢材をはじめとした自然素材を扱った家づくりや、北欧を感じるデザインや暮らしに寄り添った自由なプランニングなど、アクト建築工房は奥さんの理想にぴったり。「私がムーミン好きだと聞いて、ムーミンの故郷のフィンランドを意識した空間にしたいですね、と言ってくれたのが嬉しくて。北欧に精通した澤田さんになら、安心してお任せできると思いました」と、好みを共有できる喜びを感じ、同社との家づくりを決めました。
2022年10月に完成したNさんご家族の新居。白を基調にした1階のLDKは仕切りのないひとつながりの空間で、白く塗装した古いレンガや無垢床など、異なる素材が心地よく同居しています。
子ども部屋や書斎のある2階、トイレやユーティリティなどは、それぞれ壁の色を変えて多色に。キッチンや階段下収納の出入り口はアール型を採用して、空間にやわらかく優しい印象を与えています。
玄関からリビングまで続く土間、キッチンから水まわりを直線で結ぶ家事動線、2階の大容量のファミリークローゼットなど、暮らしの効率を上げる機能性も抜群。室内の随所には奥さんお気に入りのムーミングッズがさりげなく飾られていて、フィンランドを意識した空間に仕上がりました。
奥さんがアクト建築工房との家づくりで改めて実感したのは「本物の大切さ」。「量産型で消費されていくものよりも、素材も家具も長く大切に使い込み、経年変化を楽しむ方がずっと豊かなことですよね」とにっこり。お気に入りに囲まれた新居での暮らしを、家族みんなでのびやかに楽しんでいます。
■建築データ
構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/122.00㎡(約36坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/ガルバリウム鋼板 一部スギ板張、建具/玄関ドア:木製ドア、窓:樹脂サッシ(Low-E・ペアガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/水性ペイント
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏100㎜+押出法ポリスチレンフォーム(B3)50㎜、天井/ブローイング300㎜
<暖房方式> セントラルヒーティング
■工事期間
令和4年4月~10月(約7ヵ月)
Replan北海道vol.140掲載