Vol. 42

時を経て魅力を増す
自然素材にこだわり抜いた上質な田園の住まい

当麻町Iさん宅  家族構成/夫婦30代、子ども3人

ダイニングの照明は、モダンなデンマーク・リーファ社製。デザイン性とともに丈夫さにもこだわって選んだ。家族がゆったり座れるウォールナットのダイニングテーブルは造作

社宅住まいだったIさんご夫妻は長年、冬の寒さ・夏の暑さと、カビや結露で悩まされてきました。双子の息子さんが誕生したのを機に、新築を決意。住宅展示場を訪ね、家づくりのパートナーを探していたときに、リプランで見たアクト建築工房の住まいに目が留まりました。「大手とはひと味違う、北欧テイストの自然な雰囲気の内装がとても気に入り、ここなら私たちらしくて、快適な住まいをつくってもらえると思いました」と奥さん。
大雪山系と水田を望む当麻町の新規分譲地を購入したご夫妻は、早速、代表の澤田さんとプランづくりを開始。共働きの奥さんは、収納が多く、片付けがしやすい住まいを希望していました。澤田さんは、敷地のロケーションの良さが生きる開口レイアウトや冬の暮らしやすさを叶える暖房計画、上質感を大切にした内装プランを提案。「澤田さんの話はいつも理路整然としていて、納得できることばかりでした」と、Iさんはプラン時を振り返って話します。
雪が舞い始めた12月初旬、完成した新居のドアを開けた瞬間、ふんわり暖かな空気が出迎えてくれました。奥さんは当時を思い出し「今までにない体感で感動しました。室内はどこも均一の温度を保っていて、体に優しい家だなと嬉しくなりました」とにっこり。
ナラ無垢床を採用した1階のLDKの大きな窓からは、土地購入の決め手になった田園風景と、雄大な大雪山系の山並みが一望できます。「無垢床は足触りが良く、眺めも抜群。これからの風景の変化も楽しみです。澤田さんに家づくりをお願いして、本当によかったと思います」と、Iさんはしみじみと語ります。
白と淡い茶色を基調に、グレーをアクセントに用いた住まいは、アクト建築工房ならではの落ち着いた佇まい。「実は、まだよその家にお邪魔しているような気持ちです。これからゆっくりとメンテナンスも楽しみながら、わが家らしい住まいへと育てていきたいと思います」と、奥さんは笑顔で話してくれました。

リビングの隅には、軽やかなデザインのスケルトン階段を設置。社宅暮らしにはなかった階段は、子どもたちの大好きな遊び場になった

テレビの背面には、質感豊かなブラックスレートを張った。壁と天井の間には間接照明が組み込まれ、昼とは異なる雰囲気が楽しめる

大きな窓越しに大雪の山並みを望むリビング・ダイニングは、ご夫妻お気に入りのくつろぎ空間になった。「座って景色を眺めているだけで、気分が落ち着きます」とIさん

4種類の自然石とタモ材を用いたキッチンも造作仕様。食品庫や食洗機も備え、ステンレス製の一体型シンクを採用し、使い勝手にもこだわった

2階の階段ホールに独立型手洗い、トイレを設置。左手の扉の奥は、季節用品などをたっぷりしまえる納戸。2階の床はすべて、丁寧に磨いた構造用合板を採用している

窓越しの風景が一枚の絵のような子ども部屋。アクセントウォールも、オリジナルブレンドの水性塗料で仕上げた

ご夫妻の寝室のヘッドボードは間接照明を仕込んだ造作。壁面を利用して、収納力たっぷりの開放式クローゼットも備えた

ファミリークローゼットに隣接する洗面スペース。すっきりとしたデザインの洗面台、背面収納棚は造作仕上げ

ルイス・ポールセンのペンダントライト、サブウェイタイル、大型の手洗いボウルを採用した1階玄関横のトイレ

玄関の上がり框には緩やかなアールを付け、土間続きのシューズクロークへ動線を誘導

外観は、風景になじむように白とグレーのガルバリウム鋼板を用いながら、Iさんの希望で赤みのある道南スギをワンポイントに加えた

■建築データ

構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/135.50㎡(約40坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/ガルバリウム鋼板 一部道南スギ板張、建具/玄関ドア:木製ドア、窓:樹脂サッシ(トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/水性ペイント
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏100㎜+押出法ポリスチレンフォーム(B3)50㎜、天井/ブローイング400㎜
<暖房方式> セントラルヒーティング
<冷房方式> エアコン

■工事期間

令和5年5月~12月(約7ヵ月)

Replan北海道vol.144掲載

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